包茎による出血

包茎手術 仙台中央クリニックTOP > 包茎による出血

包皮による出血

包皮からの出血は、外部刺激が加わり皮膚や亀頭の裂傷が起きた場合に発症します。軽症の場合は自然治癒するため問題になることはありません。しかし出血を繰り返すような場合には治療が必要になるため、早めに医療機関を受診することをお勧めしています。糖尿病など基礎疾患をお持ちの方は症状が重症化することがあるため注意が必要です。また包皮狭窄がある包茎の場合、無理に包皮反転を行うと亀裂ができて出血をきたすことがあります。性交に支障をきたす場合もあり、見た目の問題以上に重度の機能障害を伴うことがあります。包皮トラブルの原因に対して適切な処置を行うことで包皮出血のリスクを回避することが出来ます。

包皮炎による包皮出血

包皮を無理に剥くことで、包皮が裂けて出血することがあります。裂けた傷から細菌が入り包皮炎を悪化させますので、悪循環に陥ります。軽症の場合は清潔を保ち衛生管理をしっかり行うことで自然治癒することもあります。炎症が続くと包皮が瘢痕化してしまい、包皮孔狭窄が強くなるために、包茎手術の必要性が高くなります。

毛を巻き込んで出血

余剰包皮に毛が巻き込まれて、無理に引っ張ることで包皮の内板を傷つけて出血することがあります。毛が巻き込まれると、違和感や痛みがあり、出血が起こりますので、焦らずに包皮を反転させ巻き込んだ毛を丁寧に取る必要があります。その為、おしっこをする時時間が掛かると悩んでいる方もいらっしゃいます。陰毛を短くカットすることにより、陰毛の巻き込みを予防できますが、その場しのぎとなることが多く、根治させるためには包茎手術の検討が必要になります。

包皮や亀頭が蒸れ部刺激に弱くなって包皮出血

余剰包皮が多く陰茎が下腹部に埋没している場合、常に亀頭や包皮内が蒸れている状態になります。包皮は常に湿って柔らかい状態で、外部刺激に弱くなるために、傷つきやすく包皮出血を起こすことがあります。亀頭を外気にさらし乾燥した状態を保つことで包皮出血を防ぐことができます。包茎手術や長茎手術が有効となります。

糖尿病性による包皮出血

糖尿病を併発していると、血流がドロドロとなり、抹消への血流循環が低下するために、包皮の組織が弱りなり、傷がつきやすく、包皮出血を発症します。血糖値のコントロールを行うことで症状を落ちつきます。コントロールされていない糖尿病では、亀裂や出血が多くなります。一度傷がついた包皮は度々、炎症や亀裂を起こしやすく次第に包皮が脆くなり包皮出血を重症化させます。

過剰な洗浄により包皮出血

包茎の患者様は恥垢や悪臭が溜まりやすく、不衛生になります。衛生面に配慮して洗浄する際に強く擦ってしまい、包皮を傷つけて出血することがあります。軽く洗いをしてお湯で流すことで、ある程度の汚れは落とすことができますので、過剰な洗浄は避けてください。過剰な洗浄は包皮のバリア機能を無くしてしまい、却って細菌に感染しやすくなります。衛生管理を保つことが難しい状態や、過剰な洗浄で包皮に傷がついて悪化してしまった場合、出血を繰り返すようなケースでは、包茎手術が有効な選択肢となります。

包皮の出血を起こした患者様のデメリット

  • 出血を繰り返した包茎の場合、局所麻酔の効きが悪くなることがあります。
  • 出血が認められる包茎は、術後の細菌感染を起こす可能性が高くなります。感染を起こした場合、処置のため通院いただくこともあります。
  • 出血を起こしている場合、ごく稀に、麻酔薬によるアレルギー反応などの副作用を起こすこともあります。
  • 傷口からの出血があった場合には、術後の処置やマッサージが必要になることがあります。また勃起時に引き連れが起こることがあります。
  • 出血を繰り返す包茎手術は難易度が高くなります。術後は万全の準備をしていますが、全ての医療行為にはリスクを伴うことをご理解の上、手術を受けていただくようお願い致します。

包茎による出血の症例写真

包茎による出血

32歳、既婚。 包茎による出血、糖尿病性包茎手術
症例経過:数年前から糖尿病を発症し、内科にて糖尿病の治療を行っていた症例です。包皮亀裂の症状が出現し、出血を繰り返したために、心配になって仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、陰茎は下腹部にすっぽり埋没していました。包皮に亀裂が入り、亀裂の周囲は、使い古したゴムの様に柔軟性を失い、勃起しただけで強い痛みを伴う状態で、軽度の刺激で出血が認められました。亀裂を繰り返していたために、包皮孔が狭くなり真性包茎になっていました。最初に、長茎手術を行い、埋没していた陰茎に固定処置を行い陰茎の長さを出しました、更に包茎手術により、亀裂により硬くなっていた余剰包皮を切除することで、包皮からの出血が無くなりました。
症例解説:血糖値を低く保ち、糖尿病がコントロールされていれば、包皮の亀裂や傷は、問題ないことが多いのですが、血糖値が高いままだと抹消血流が減少して、小さな傷でも治りにくくなります。無理に剥いたり、痒みで擦ったりすることで、裂傷が悪化して、出血を繰り返すようになります。治癒する際に周辺の包皮硬化が起こるため、さらに剥きにくくなり、裂傷が広がるという悪循環を繰り返します。亀裂を繰り返して出血する場合は、自然治癒は難しく、塗り薬に反応しなくなりますので、悪循環を裁ち切るために、包茎手術が必要になります。包茎手術は比較的短時間で終了する負担が少ない手術です。しかし包茎手術には、術後の出血や細菌感染のリスクや副作用が認められることがあります。術前に十分な説明を受けてください。