締め付けが進行した包茎

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締め付けが進行した包茎

包皮の締め付けが進行することがあります。包皮の締め付けはその程度が強いほど、重症と考えられます。締め付けが進行すると翻転時に包皮が切れたり裂けたりすることもあります。傷は治るたびに包皮の伸びが悪くなるため、進行して全く剥けなくなることもあります。

軽度の締め付け

締め付けが軽度の場合、日常生活にはほとんど問題がありません。衛生管理を怠らないようにして経過を観察してください。包皮炎などの炎症を生じると、締め付けが進行することがあります。早めの対処が必要です。

中等度の締め付け

平常時には、無理なく包皮を剥いて亀頭を露出させることが出来るものの、勃起時に、締め付けを感じる場合は、中等度の締め付けと考えられます。日常生活において、支障をきたすことが増えるため、包茎手術を考えた方が良い状態です。

重度の締め付け

勃起時に包皮が剥けず、亀頭を露出させることが出来ない、無理に包皮を剥くと強い締め付けがあり痛みを伴う場合は、重症の状態で、包茎手術が必要です。重症の締め付けがある場合は炎症が慢性化して、平常時にも痛みを伴うことがあります。

締め付けが進行しカントン包茎になる

締め付けが重症になると、カントン包茎に移行することがあります。締めつけ状態が一定期間続くと、締めつけにより血流が滞って、包皮が膨らみ、浮き輪の様に膨れてしまいます。包皮が元に戻せなくなるために、緊急の処置を要します。

締め付けが進行して排尿が障害される

炎症を繰り返すことにより、包皮に亀裂を生じ、排尿時に激痛を伴うことがあります。更に締め付けが進行し、包皮内に尿がたまって風船のようにふくらんでいる場合、尿を出し難くなります。放置すると膀胱や腎臓にダメージを与える可能性があるため、治療が必要になります。

締め付けが進行し性行為が出来ない

締め付けが進行することにより、強い痛みや出血を伴うために、性行為が困難になることがあります。不意に包皮が翻転し、元に戻らなくなることがあります。

締め付けが進行した場合の温泉や銭湯

締め付けが進行し、剥けなくなったので温泉や銭湯などの温浴施設の利用を避けているという方がいらっしゃいます。近年は温泉施設やスーパー銭湯などの施設が増え、多くの年代の方が利用するようになっています。締め付けが進行した包茎の方は、肩身の狭い思いをしているようです。

締め付けが進行するとEDになる

締め付けが進行すると、勃起時に陰茎が締め付けられて痛みを伴うためEDになることがあります。EDの引き金になる締め付けを除去することによって改善が期待できます。

糖尿病性包茎で締め付けが進行

糖尿病を合併症している場合締め付けが、急激に進行ことがあります。放置すると、真性包茎に移行する可能性があります。糖尿病は、心臓、腎臓、脳などの全身疾患につながるため、十分なコントロールが必要です。締め付けが進行する包茎は、糖尿病の合併を視野に入れて、検査を行うのが良いでしょう。

締め付けが進行した包茎の注意点

締め付けが軽度の場合は、包皮の翻転を行ない、包皮内板と亀頭の衛生状態を保つことが重要になります。亀頭と包皮が常に清潔となるよう心がけてください。締め付けが重症の場合は、翻転すると包皮を戻せなくなり、うっ血する可能性があるため、無理はしないでください。重症に進行してしまった場合は、生活に支障をきたすことが多くなるので、包茎手術が必要になります。

締め付けが進行した包茎に対する包茎手術

締め付けが進行した包茎は、包皮の炎症を併発し、皮膚の硬化が進行していることが多く、手術の難易度が高くなります。通常の包茎手術と比較し、出血や細菌感染の可能性が高くなります。術前に状態について十分理解した上で、治療に臨む必要があります。

締め付けが進行した包茎、手術のリスクやデメリット(稀なものを含む)

  • 出血や血腫を合併することがあります。
  • 傷が目立つことがあります。
  • 傷の癒合不全を起こすことがあります。
  • 締め付けが進行した包茎は、亀頭が過敏になっていることが多く、亀頭の不快感や痛みを伴うことがあります。
  • 糖尿病を併せ持つ包茎は免疫力が落ちているため、感染症の併発や、傷が化膿するリスクが高くなります。

締め付けが進行した包茎ビフォーアフター症例写真

締め付けが進行した包茎

43歳、独身。締め付けが進行した包茎
症例経過:締め付けが進行し、包茎炎を繰り返していた症例です。半年前から炎症の治りが悪くなり、包皮口が狭く、剥けなくなり、包皮が裂けるようになってきました。進行する症状に不安を感じ、仙台中央クリニックに御来院いただきました。 診察したところ、包皮狭窄が重症化していました。包皮は何度も切れたり治ったりを繰り返しているため、硬化が進行して、翻転出来ない状態でした。保存的治療では治療困難と判断し、包茎手術により硬化した余剰包皮を切除しました。亀頭は露出され、包皮の亀裂が生じ無くなりました。
症例解説:包皮に締め付けがあっても、初期の段階では放置してしまう方が多く、症状が進行し、包皮が翻転出来ない、痛みがあるという状態になり、ご相談をいただくようになります。締め付けが重症化すると、度重なる炎症により、包皮の柔軟性が失われ、包皮は硬くなります。手術の難易度が高くなりますので、重症化する前に包茎手術をお考えいただくことを、お勧めしています。包茎手術は、内出血や腫れが続くデメリットやリスクを認めることがあります。手術の効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。術前に十分説明を受けてください。