亀頭が痛い

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包茎による亀頭の痛み

包茎の場合、平常時は亀頭が包皮で覆われていて、亀頭が露出することはありません。亀頭が包皮によって保護されているような状態で、亀頭は過敏になっています。性行為などのような強い刺激が加わった場合には、亀頭の痛みが生じることがあります。

真性包茎による亀頭の痛み

真性包茎は、包皮孔が狭いために、亀頭が露出できない状態のことを指します。無理に剥こうとすると、亀頭粘膜が損傷し、出血とともに激しい痛みを伴うことがあります。性行為は困難です。下着に擦れるだけでも痛みがでて、日常生活にも障害が出てしまうこともあります。また、包皮の炎症で、包皮の狭窄が進行し、剝け難くなることがあります。剝けない状態を長期に放置すると、亀頭と包皮の癒着が生じるために、癒着を解除する必要が生じます。包皮を剥がす際に、亀頭の痛みを伴うために、早期の治療が必要になります。

細菌感染による亀頭包皮炎の痛み

細菌感染により亀頭包皮炎になると、亀頭の痛みを感じることがあります。亀頭包皮炎の初期には、亀頭が赤く腫れて、ただれ始めます。その後、痛みとともにかゆさを感じ、赤い発疹が現れることがあります。症状が進行すると膿がでて、水ぶくれのようになる場合もあります。細菌は、黄色ブドウ球菌や大腸菌のように人の皮膚に存在している常在菌です。普段これらの常在菌は人体に対して悪さをしません。これらの細菌は人の免疫力が低下した場合や、不潔な状態な場合に増殖しやすくなります。亀頭が常に包皮覆われた包茎の状態では、亀頭部分が湿りやすくなり、細菌が繁殖し易い環境になります。

カンジダによる亀頭の痛み

カンジダは、女性に多い性病ですが、男性もりかんすることがあります。特に包茎の男性に、亀頭のカンジダが多いことが知られています。亀頭や包皮に赤みや白いカス、水泡ができて、かゆみや痛みを伴います。カンジダの原因はカンジダ菌の感染によるものです。カンジダ菌は人体の常在菌で、通常であれば悪影響を及ぼすことはありません。しかし疲労や体調不良、ストレスなどによって、身体の免疫機能が低下していると、カンジダ菌が異常繁殖してカンジダ症を発症し、亀頭に症状が現れます。

ヘルペスによる亀頭の痛み

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる性感染症です。ヘルペスウイルスは一度感染すると神経に潜伏するため、病気を完治させることができず再発を繰り返します。性器ヘルペスの初期には、亀頭に水ぶくれが出来るとともに、かゆみや痛みをともないます。やがて水ぶくれが潰れてただれ潰瘍となり、しばらくすると自然治癒します。感染してすぐに発症する事もあれば、そのまま潜伏して無症状に経過し、時折再発することもあります。

接触皮膚炎、ラクテックアレルギーで亀頭の痛み

接触皮膚炎とは、特定の物質に接触することで、アレルギー反応を起こし、発疹やかゆみを生じる疾患です。下着と擦れたり、蒸れたりしている状態でも、刺激を受けて、かゆみが起こることがあります。また亀頭の表面に紅色の斑ができ、更に悪化すると腫れあがり、水ぶくれが出て痛みを伴います。男性避妊具の素材であるラテックスは、ラテックスアレルギーの人が使うと亀頭の粘膜が腫れてしまいます。材質によっては、蕁麻疹、腫れ、痒みといったアレルギー反応がみられることがあります。

フィラー注入による亀頭痛の治療

亀頭痛は、ヒアルロン酸などのフィラーを注入することにより、改善することが経験的に知られています。亀頭の過敏症を改善するために治療として、広く行われています。吸収されにくいといわれる非吸収成分も含まれている注入物はリスクを伴いますので、十分注意する必要があります。注入量や注入深度の誤りにより、注入したフィラーが動脈を塞いでしまい血流障害が発生して、亀頭の痛みや違和感、変色や変形おこすこともあります。術前に十分な説明を受けることが重要になります。

亀頭痛を伴う包皮手術のデメリットやリスク(稀なものを含む)

  • 包茎手術後、覆われていた亀頭が露出されますので、暫くの間、下着などにすれて、痛みが増強することがあります。
  • 痛みが落ち着くまで期間を要することがあります。
  • 勃起した際に、突っ張る感じが生じることがあります。
  • 傷が落ち着くまで、傷跡の痛みを覚えることもあります。

亀頭が痛い場合の包茎手術ビフォーアフター写真

亀頭が痛い

26歳、独身。包茎手術、過敏症の亀頭へヒアルロン酸注入
症例経過:包皮孔が狭く亀頭が全く露出されず、亀頭の強い痛みを伴う症例です。以前に自身で、剥こうとしてみたそうですが、触れただけで身を引きたくなる程、亀頭痛を感じ、断念したそうです。重度の包茎と意識はしていたものの、そのままにしていたそうです。30歳代を前に、このままでいたら、将来どんな悲惨なことが待ち受けているのか、その時に自分はどんな惨めな気持ちになるのか、本気で好きな女性ができても、交際することさえ疑わしいと考えるようになりました。男としての自信が失せていくことに、焦燥感が生まれ、包茎手術を決意されました。診察したところ、絞扼輪が強く、真性包茎の状態で、亀頭痛が認められました。亀頭と包皮の癒着を剥離した後に、余剰包皮を切除しました。更に過敏症がみられていた亀頭に強化を行いました。
症例解説:一般的には、思春期になると、徐々に亀頭が露出するようになります。刺激に少しずつ慣れてくるために、亀頭痛は感じることはありません。しかしカントン包茎や真性包茎の場合、絞扼輪が強いことから、包皮を剝くことは困難で、人為的に包皮を剝こうとすると、亀頭に強い痛みを伴います。それまで亀頭は包皮に包まれ、直接刺激を受けることがなかったので、亀頭の表面が敏感な状態になっているためです。自然露出が難しく、痛みを強く感じるには、亀頭強化法が有効です。短期間で亀頭痛が改善して、日常生活が可能になります。包茎手術には、内出血や腫れが継続するというデメリットやリスクを認めることがあります。術前に十分な説明を受けて手術に臨んでください。