包茎手術 仙台中央クリニックTOP > カントン包茎
カントン包茎とは、包皮孔が狭く、包皮を反転し難い包茎をいいます。包皮輪狭窄症が強く、包皮を反転すると血流が停滞し、腫れて戻らなくなります。戻せなくなった包皮を放置しておくと、亀頭の組織が壊死して男性機能に障害を与えてしまうことがあり、早急に処置が必要です。
包茎の状態で、包皮に被われて、恥垢が溜まり易くても、慎重に剥き癖をつけて洗浄していれば緊急性はありません。暫くその状態で様子を見ることも可能です。しかし、包皮狭窄症の進行が認められる場合や、剥き癖をつけても改善しない場合には、治療が必要になります。念のために専門クリニックを受診するのが良いでしょう。
カントン包茎で、包皮孔が狭くなっている場合は、奥まで洗浄ができなくなります。包皮を無理に剥けば、亀裂や出血、さらには包皮を戻すことができなくなり、却って症状を悪化させ、リスクを伴います。洗浄ができないために、炎症が治らない場合や、炎症を繰り返す場合は、包茎手術が必要です。
カントン包茎の状態を改善するために、ステロイド療法がおこなわれることがあります。ステロイドの投与により絞扼が広がり、剝けやすくなる治療です。子供の包皮は柔らかく治療に反応し易いのに対し、成人の包皮は固く包皮が伸び難いと、言われています。成人男性のステロイド治療による包皮狭窄症の成功率は子供に比べると低く、難しいと考えられます。ステロイドを使用しすぎると包皮が薄くなり萎縮する作用があるため、逆効果になる場合があります。ステロイド療法は注意が必要になります。
カントン包茎の場合、勃起すると痛みを感じ、性交が出来なくなることがあります。勃起するたびに痛みを感じていると、意識的に勃起を避けようと反応するようになり、勃起不全を起こすことがあります。勃起不全を起こしているカントン包茎は治療が必要になります。
53歳、独身。カントン包茎、包茎手術、長茎手術、亀頭増大
症例経過:包皮輪狭窄症が強いカントン包茎の症例です。包皮口が狭く、剝いた時に包皮が戻らなくなる時があるなど、不安を抱えていたものの放置していました。今回、将来を考える彼女が出来たために、包茎を治したいと思うようになり、仙台中央クリニックを受診されました。診察したところ、包皮口が狭いカントン包茎の状態で、剝くと痛みが増強しました。陰茎は埋没して、亀頭を露出させることが難しく、常に亀頭が包皮に被われている状態でした。包茎手術で狭窄している余剰包皮を切除し、長茎手術により下腹部に埋没している陰茎を体外に引き出しました。更に亀頭増大を行い、亀頭に張りを与えて強化しました。
症例解説:カントン包茎の状態で、締め付けが強い場合には、亀頭や陰茎に痛みを生じ、循環不全を起こす可能性が高いため、手術の適応になります。無理に剥いて、自己整復が出来なくなったカントン包茎は、手術の難易度が高くなるリスクがあります。軽度の包皮輪狭窄症でも、軽視せず注意が必要です。